【for文・if文が分からない初心者へ】考え方から理解できるPython基礎ロジック入門
【for文・if文が分からない初心者へ】考え方から理解できるPython基礎ロジック入門
Python学習の中で、ほぼ全員がつまずくポイントがこの2つ。
- for文(繰り返し)
- if文(条件分岐)
この2つが分かると「Pythonがいっきに楽しくなる」のですが、 逆にここで挫折する人も非常に多いです。
この記事では、難しい説明はいっさい使わず、 “イメージ → 実例 → コード” の順で理解できるように解説します。
for文とif文が分からなくなる理由
初心者がつまずく原因はシンプルで、
- 具体的なイメージが湧かない
- 何を繰り返すのか、どこまで繰り返すのかが曖昧
- どのタイミングでif文が実行されるのか分からない
つまり理屈ではなく「流れ」が見えていないのが原因です。
まずは「for文のイメージ」から理解する
for文は、かんたんに言うと
“リストの中身を順番に1つずつ取り出して使う作業”
です。
📌 たとえ話:カードをめくる動作
次のような動きを想像してください。
- カードが10枚ある
- 上から1枚めくる
- カードの内容を読む(print する)
- 2〜3を繰り返す
これをPythonにすると、for文です。
names = ["Taro", "Hanako", "Kazu"]
for name in names:
print(name)
ポイントは 「names の中にいる ‘担当者’ を1人ずつ呼び出している」 というイメージです。
for文で見るべきポイントは3つだけ
- ① 繰り返す「材料」は何か?(リスト・range など)
- ② 取り出した「1つ分」をどう呼ぶか?(例:name)
- ③ その1つ分に対して何をするか?(print など)
この3つが分かっていればfor文は理解できます。
次に「if文のイメージ」も理解する
if文は 「条件に合った時だけ実行する」 ためのしくみです。
📌 たとえ話:入場チェック
映画館に入る前に
- チケットがある → 入れる
- チケットがない → 入れない
これが if の考え方です。
age = 20
if age >= 18:
print("入場できます")
条件が True のときだけ中の処理が実行されます。
for文 × if文 の組み合わせが一番使うロジック
Pythonの学習では、for と if は セットで使うことが圧倒的に多いです。
例:名前リストの中から「Kazu」だけを表示する
names = ["Taro", "Hanako", "Kazu"]
for name in names:
if name == "Kazu":
print("Kazu が見つかりました!")
繰り返しながら、条件に合うものだけを判定する。 これが Python の基本的なロジックです。
初心者が理解しやすい for × if の練習問題
問題1:偶数だけを表示する
for i in range(10):
if i % 2 == 0:
print(i)
問題2:特定の文字を含む名前だけ表示する
names = ["Kazu", "Taro", "Kana"]
for n in names:
if "a" in n:
print(n)
問題3:点数リストから合格者だけ出す
scores = [82, 55, 90, 40]
for s in scores:
if s >= 60:
print("合格:", s)
この3つが理解できれば Pythonの8割の基礎ロジックがわかったと言っても過言ではありません。
まとめ:コードは「流れ」で理解するとスッと分かる
for文とif文は、Pythonの基礎中の基礎。 しかし初心者がつまずきやすいのは、 “イメージがないままコードだけを見ている” からです。
この記事のように、動きの「流れ」を意識して理解すると、 一気に分かるようになります。
次は、実際に小さなプログラムを作りながら 「動きの流れ」を体に覚えさせるのがおすすめです。
